🏳️ Box office

The box office numbers for the opening weekend of Gerard Johnstone's 'M3GAN 2.0' starring Violet McGraw, Amie Donald, Allison Williams and Ivanna Sakhno.

ニュージーランド出身のダンサーのエミー・ドナルドちゃん現在15歳(↑↓)を「中のひと」に起用した甲斐があり、恐怖のお友だちロボットのダンスがソーシャル・メディアで大ウケして、思いがけない大ヒットにつながった前作の SF ホラー映画の小品「メーガン」(2023年)の封切り成績は約3,043万ドル(3,509館)でしたから…、

その前作に続けて、ニュージーランド映画界のジェラルド・ジョンストン監督が連投のメガホンをとり、運動能力の高い「中のひと」のエミーちゃんが、撮影時は中学2年生の14歳だというのに、やっぱり、スタントをこなしてくれた(↓)続編の「メーガン 2.0」は少なくとも2,000万ドル前後は稼いで、前作に迫る封切り成績を叩き出すのでは…と期待が高まっていましたが、配給のユニバーサル映画が公表した数字は予想のおよそ半額の約1,020万ドルの沈没でした…。と書けば…、

メーガン 2.0」(2,500万ドル)

$10,200,000−(3,112館/$3,278)−$10,200,000


Rotten Tomatoes 58 % / Metacritic 55 pt / CinemaScore B+

言わばソフィーがお友だちロボットを演じて、今年2025年1月の封切りで絶賛を博した SF ホラーの奇妙な恋愛映画「コンパニオン」の封切り成績は約930万ドル(3,285館)だったし、その翌月2月のバレンタイン・デーにあわせて、封切られたオリヴィア主演のホラー・スラッシャー映画のロマコメ「ハート・アイズ」の同成績は約831万ドル(3,102館)でも、それぞれ興行的に失敗とは見なされていないため、いまの不入りの映画興行事情なども踏まえると、「2.0」が約1,020万ドルを稼いだのは、必ずしもダメとは言えないのでは…と指摘されそうですが…、


先週の水曜日(Day 176)にお伝えしたように、世界初公開のプレミア上映の結果として、映画のジャンルを前作の 「SF ホラー」から「SF アクション・コメディ」に鞍替えしたことが、創り手たちの読みとは裏腹に好意的に受けとめられず、「女の子向けのターミネーター 2」?!のように言われてしまい、「メーガン」ファンの期待を裏切っている…と評されたことが、不入りにつながった…と思われる「2.0」は…

ウクライナを代表する女優のイヴァンナ・サクノさん(↑)が演じた殺人スパイ・ロボットのアメリアと対決するアクションの見せ場を増すために、前作の約1,200万ドルの2倍以上の約2,500万ドルの製作費を投じましたから、製作費が約1,000万ドルの小品だった「コンパニオン」、約1,800万ドルだった「ハート・アイズ」よりかは、いわゆるコスパがよくないため、沈没…の言い方になる次第ですが、しかしながら…、

メイン・キャストが女性ばっかりだけに、封切り興行の観客の半数以上が女性で占められた「2.0」の出口調査のスコアは及第点どころか、この手のジャンル系の映画としては高評価の B+ ですし、映画の格付けサイトの Rotten Tomatoes では、鑑賞券を購入したことが確認されているユーザーの支持率は 84%の高い数値になっていますから、前作と同じホラーではないところにこだわり、酷評しているジャーナリストや評論家らとは、やや異なり、オタク系映画のファンは必ずしも「2.0」を否定してはいないものの…、

だからと言って、周囲に鑑賞を薦めますか?と問われると、その割り合いは約6割ですから、つまりオタク系映画が好きなひとにとっては、それなりに楽しめる娯楽作ではあるものの、特に良く出来た映画ではないため、世間一般には薦められない…といった微妙な評価の位置づけなのかもしれませんから、そうした作品のお決まりのパターンとして、「コンパニオン」や「ハート・アイズ」などと同様に、このあとの配信市場でヒットする巻き返しの可能性はありそうだけに、出演者らが期待する「メーガン 3.0」が、絶対にないとは言い切れませんね。

Comments

  1. 興行成績の各数字は「週末成績」-(公開館数/1館あたりの平均売上げ)-「トータル成績」です。タイトルのあとの () 内は公称または推定の製作費です。

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