🏳️ Superman
According to James Gunn, the co-CEO of DC Studios, the real reason for the death of the movie industry is …
コミックヒーローものをパロディした大人向けの過激なコメディ映画の傑作「スーパー」(2011年)などで知られるジェームズ・ガン監督を起用したコミックヒーロー映画の王道「スーパーマン」を来月7月11日に全米公開する DC スタジオのジェームズ・ガン社長が「ローリング・ストーン」誌のインタビューに応じて…、
どうして、映画産業はもう死にかけのジリ貧になってしまったのか?、ぼくが思うには、その理由とは、人びとがもう映画を観たがらなくなってしまったからではなく、自宅で楽しめる配信の作品の質が向上したからでもなくて、最も大きな問題は脚本が満足に完成していないのに、映画の撮影を始めてしまうからだと思うんです。
…とのことで、つまり以前の大昔は新しいものや独自性のある作品を目指して、企画や構想をよく練り上げて、シナリオを執筆し、出来上がったシナリオをよくよく見直してから、実際の映画製作を始めていたのが、近年は配信市場の覇権の奪い合いとも関係して、映画やドラマが粗製濫造されてしまい、そのように映画やドラマを「作品」ではなく、言わば大量消費材の「商品」や「商材」として、大量生産するにあたって、手っ取り早いのは「続篇」や「リメイク」、あるいは「シリーズもの」ですから、このガン社長の発言とは別に…、
Netflix の配信コンテンツ「マンク」(2020年)などで知られる犬女優アマンダ・セーフリードが、いまの映画業界はお金儲けのことばっかり…、わたしはオリジナルの新作を演りたいのに、現状はもう「続篇疲れ」「シリーズもの疲れ」だから、もう本当にムカつく…などと発言したことも注目されているように、「新作」とは名ばかりの「同じ話のくり返しの焼き直し」の「再販」ばかりですから、賢明な映画通はもう、そうした次から次へと送り出される大量生産の商品をボンヤリと眺めて、人生の貴重な時間を無駄に過ごす「消費者」に成り下がるのを拒否し、本当に文字通り新しい「新作」や、創り手と出演者の「意志」と「意味」が込められた「作品」とだけ、つきあっていきたい「鑑賞者」であることに努めようと思い始めていますから、ガン監督の「スーパーマン」が、そうした映画通の眼鏡にかなう作品であれば、よいのですが…、
同監督の前作にあたる「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー Vol.3」(2023年)が、コミックヒーローものやシリーズもの続篇の枠を超えて、ひとつの映画として、実によく出来た脚本にもとづく優れた「作品」だった成果を振り返ると、とりあえず、「スーパーマン」は、この夏の観てみるに値するかもしれない映画のひとつに位置づけてもよさそうですよね…。
さらに…ジェームズ・ガン社長は古巣の「マーベル」についても言及し、まさに「質よりも量」の親会社ディズニーが、企画や脚本が出来あがっているわけでもないのに、あらかじめ年間にリリースする作品の数を決めてしまう…つまり、大量生産の「ノルマ」を課したことが、シネマティック・ユニバースをダメにした…とも語っています。
ReplyDeleteさらにさらに…ジェームズ・ガン社長は、インタビューの記事は言葉が誇張されているから、実際の自分の発言や考え方とは、やや異なっているところもあると、ソーシャル・メディアで補っていますが、いずれにしろ、大量生産の風潮が映画やドラマをダメにしている…という主旨の点においては変わりありません。
ReplyDelete