Billy's footnotes 💬 Day 203, 2025

🏳️ No Other Choice

Teaser trailer for Park Chan-wook's new film 'No Other Choice' based on the novel 'The Ax' by Donald E. Westlake, starring Lee Byung-hun and Son Ye-jin.

再就職の妨げになりそうなライバルの求職者より、むしろ人工知能の AI やロボットを破壊したり、ひとの労働力を機械に置きかえようとしてるテック産業の経営者や資本家、政治家らを殺したい…

…などと極めて、いま現在の事情を反映した吐き口を言いたくなるひともいるかもしれませんが、「オールド・ボーイ」(2003年)や「親切なクムジャさん」(2005年)といった復讐映画の傑作や、最近ではタン・ウェイが主演した「ディスィジョン・トゥ・リーヴ(別れる決心)」(2022年)などで知られる韓国映画界のマエストロのパク・チャヌク監督が…、

故リー・マーヴィン主演の「殺しの分け前」(1967年)や、ロバート・レッドフォード主演の「ザ・ホット・ロック」(1972年)などの原作者として、映画ファンには知られている犯罪小説の大家の故ドナルド・E・ウェストレイクが、1997年に発表したホラー・スリラー小説「斧」をもとにした社会風刺のブラックなコメディのスリラー映画「ノー・アザー・チョイス」つまり「ほかに選択肢はありません」を、北米で配給する Neon が、US 版の予告編を披露してくれました。


ギリシャ出身のフランス映画界の社会派の現在92歳の名匠コスタ=ガヴラス監督(「ミッシング」1982年)が、ジョゼ・ガルシアを主演にして、2005年に封切った同名のフランス映画「斧」の原作にもあたる故ドナルド・E・ウェストレイクの小説「斧」を邦訳出版する文藝春秋によれば、「自分より能力が上の連中を殺せば再就職は楽になる…。リストラされた平凡な男の狂気を描き、冷たく静かな恐怖を呼ぶ傑作ノワール」とのことで…、


パク・チャヌク監督の「斧」の再映画化「ノー・アザー・チョイス」では、韓国映画界を代表する国際的なスターのイ・ビョンホン(「悪魔を見た」2010年)が演じる主人公マンスが、長年勤めてきた製紙会社からリストラされてしまい、再就職の努力を重ねるものの、仕事にありつけないことから絶望の果て、ついに仕事探しの競争を勝ち抜くための究極の決断を下すことに…!!

「私の頭の中の消しゴム」(2004年)の大ヒットで知られるソン・イェジンが共演の「ほかに選択肢はありません」は、来月8月末の27日に開幕する第82回めのヴェネツィア国際映画祭で、世界初公開のプレミア上映のあと、北米での公開日は未定ですが…、

本国の韓国では翌月の9月に封切りの予定。パク・チャヌク監督が約15年間も構想を温めて、自分の映画人生の最高傑作に仕上げたいと語っていたことからも、映画通の方は必見と言える「ノー・アザー・チョイス」をお楽しみに。

Comments

  1. 何かの間違いがあったらしく、最初にアタッチした予告編が、韓国側からの著作権侵害の訴えにもとづいて、削除されてしまっていたので、本国の韓国向けの予告編に差し替えました。予告編の内容としては、英語の字幕があるか否かの違いだけで、削除されたものとまったく同じです。

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