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🏳️ Carrie

キャリーのことは放っておけよ、彼女はもう充分じゃないか…と、原作者のスティーヴン・キングから言われた…

…と、ジャーナリストのウィリアム・アールの取材に答えたマイク・フラナガン監督は、当の彼自身も、過去にシシー・スペイセク主演の1976年公開版、クロエ・モレッツちゃん主演の2013年公開版など複数の映画が作られたキングの代表作「キャリー」(1974年出版)をあらためて、映像化する企画を Amazon Prime Video から打診されるや…、

どうして今さら、もう終わったものじゃないか…と思ったそうですが、その「どうして今さら?」の疑問について、熟考を重ねてみた同監督は、ついに自分なりの答えを見つけ出したと確信し、「ジェラルドのゲーム」(2017年)、「ドクター・スリープ」(2019年)、そして、「ザ・ライフ・オブ・チャック」(北米公開中)と、3本連続して、小説を映画化させてもらった間柄の原作者キングに、次は「キャリー」をやろうと思うんです…と相談するなり、冒頭のように彼女のことはもう放っておけと言われてしまったものの…、

後日に Amazon から承認を得て、自分の構想の詳細を明らかにしたところ、そうか!!、これだったら、自分もひとりのファンとして、どんなものに仕上がるのか観てみたい!!と納得してくれたことで、原作者が映像化の方向性に興味を示さないなら、その映像化には取り組まないほうがいいという方針のマイク・フラナガン監督は「キャリー」の配信シリーズ化に本腰を入れることができたそうですが、それではいったい、同監督は「キャリー」について、どう考えたのかというと…、

物語の骨子は「若者」と「いじめ」、そして、「若者といじめが結びついたら、どうなるか」なんだけど、キングが物語を書いたのはもう半世紀以上昔の約51年も前のことです、「いじめ」の根っこの本質は昔も現在も同じで変わりませんが、でも、「いじめ」の意味は拡がって、その影響力は以前よりも大きくなりました。とのことで…、

自分たちの新しいキャリー・ホワイトもテレキネシスを使うけれど、その念力についてのドラマではなく、極めて近代的な道具が、どのようにして、私たち「ひとの結びつき」や「コミュニティ」を破壊していったのか…に物語の重点を置きます。のように語るフラナガン監督は、つまり無名の誰かが、インターネットを通じて、ある日突然、世界に広く知られることにもなる現代では、どういうことが起こり得るのか?!を描くみたいですから、例えば仮りに…

スマホのカメラを通じて、いじめに遭うキャリーの悲惨な姿が、ソーシャル・メディアに拡散されてしまい、その反響として、キャリーに同情し、いじめをやめろよ!!と抗議する声があがるのと同時に、正反対のもっとやれ!!と面白おかしく、いじめを煽る声もまた盛りあがるのだとしたら…、

サマー・H・ハウエルちゃん 21歳(Netflix 配信「タイム・カット」2024年)が抜擢された「現代のキャリー・ホワイト」は、過去のシシー・スペイセクのキャリーや、クロエ・モレッツちゃんのキャリーたちよりも、もっと広い世界に拡がる膨大な数のいじめっ子に復讐しなければならないのかも…ですが、さて、原作者のキングが観てみたいと思ったマイク・フラナガン監督の新しい「キャリー」は、どんな配信シリーズに仕上がるのか?!、Prime 会員の方はお楽しみに。