Thomasin McKenzie will begin filming Paul Greengrass's 'The Rage' in Germany this fall alongside Andrew Garfield.
ニュージーランドを代表する女優のトーマシン・マッケンジー(「オールド」2021年)が、アンドリュー・ガーフィールド(「ザ・ソーシャル・ネットワーク」2010年)と共演する「ザ・レイジ」の撮影が、この秋にドイツでスタートするクランクインの予定が伝えられました。
「ユナイテッド 93」(2006年)や「キャプテン・フィリップス」(2013年)、「7月22日」(2018年)といった社会に衝撃を与えた現実の事件を映画化するのを得意とするポール・グリーングラス監督がメガホンをとり、北米ではフォーカス・フィーチャーズつまりユニバーサル映画が配給権を取得した「ザ・レイジ」つまり「激怒」あるいは「憤怒」は…、
いまから約644年も大昔の1381年に、イングランドで起きた「ペザント・リヴォルト」つまり俗に言う「百姓一揆」を題材とするもので、「ワット・タイラーの乱」とも言われる騒動は、超富裕層と極貧層とに同率の税を課す「人頭税」への抗議をキッカケにして、すでに不満が募っていた民衆が蜂起した反乱軍が、首都のロンドンに攻め入って、政府を追い詰めた英国史上の大事件の映画化。
アンドリュー・ガーフィールドは、反乱軍の指導者として、歴史に名を残したワット・タイラー役を演じるようですが、いまのところ、トーマシン・マッケンジーの役どころは不明。日本の消費税についても、超富裕層と極貧層が同率の税を収めなければならないのは不公平では…という見方もあるように、いまの世界は「貧富の格差を維持する」どころか、富めるものは、さらに肥え太り、貧しいものは、さらに貧しくなっていくしかない「富が分配されない」仕組みがまん延の不公平に満ちている…の不満の声が日増しに大きくなっていますから、いずれ現代版の「ワット・タイラーの乱」も起きかねないのでは…と考えると、14世紀の史実の映画化ながら、やはり社会派の創り手としての側面を持つポール・グリーングラス監督だけに、いまの社会問題に相通じるタイムリーな作品に仕上げられるのかもしれませんね。トーマシン・マッケンジーのファンの方はお楽しみに。
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