Billy's footnotes 💬 Day 210, 2025
🏳️ My Undesirable Friends
Trailer for Julia Loktev's documentary about TV Rain 'My Undesirable Friends: Part I — Last Air in Moscow'
現在は NATO すなわち北大西洋条約機構に加盟しているオランダの首都のアムステルダムに拠点を移して、報道を続けていますが、そもそもはロシア発の独立系テレビ局の「TV Rain」つまり「ドーシチ」、日本語で言うと「雨降りテレビ局」が…、
2021年の冬、つまりロシアの独裁者プーチンが翌2022年春の2月に、隣国のウクライナつまりウルトラかわいい美少女ミラちゃんの国に戦争を仕掛けるにあたり、あらかじめ、その侵略行為についての不都合な報道を規制する情報操作の取り組みを始めたことから、あくまでも「事実」を報道しようとする「雨降りテレビ局」は、どういう弾圧の目に遭い、同局の女性ジャーナリストたちは、そうした国家権力の不条理な行使に、どう立ち向かおうとしたのか…
レニングラードつまり現在のサンクト・ペテルブルクで生まれ、アメリカで育った女性の創り手のジュリア・ロクテフ監督(ガエル・ガルシア・ベルナル主演の「ザ・ロンリエスト・プラネット」2011年)が、国家から「外国のエージェント」に指定つまり「外国の手先」や「外国のスパイ」のように名指しされて、監視の対象に置かれた女性ジャーナリストたちが…、
同僚が投獄されたり、同じく「事実」を伝えようとするジャーナリストたちが暗殺されてしまう…といった記者の仕事を奪われるどころか、自分たちの人生そのものが根こそぎ破壊されようとする恐ろしい状況下に置かれた姿を取材して、昨2024年秋のニューヨーク・フィルム・フェスティバルと今春の第75回ベルリン国際映画祭の上映で、ともに注目を集めて、絶賛されたドキュメンタリー映画の「マイ・アンディザイラブル・フレンズ: Part I - ラスト・エア・イン・モスコー」つまり「わたしの好ましくない友人たち: Part I - モスクワでの最後の放送」が、ニューヨークでの来月8月15日限定公開での封切りに向けて、予告編を披露してくれたので、チェックしておいてください。
ロシアほど極端ではないものの、いま世界各国の政府が…、
スマホやネットのテクノロジーの普及を悪用し、国民を管理あるいは監視しようとする方向に流れている…などと危機感を抱いているひとたちも少なくないようですから、自分もそのうち勝手に「好ましくないひと」にレッテルづけされてしまうかも…と「他人事ではない現実」として、観ておくのもよい映画かもしれませんね…。